ものわすれ


「ものわすれ」を大別する次の二種類になります。
  加齢によるもの忘れ
  認知症によるもの忘れ



加齢によるもの忘れは一時的なものであり問題ないのですが、認知症によるもの忘れは 進行性のものもあり、ご本人様や同居家族の生活に支障をきたす場合もあります。
認知症のもの忘れを根治するは難しいのですが、早期発見・早期対策をとることで 認知症の進行速度を抑える事は可能と考えられてます。
また、日常生活の質を高める事により、発症のリスクは低減するとも言われています。

 対処方針


「地域のかかりつけ医」として、「認知症対応医療機関」として認知症相談の窓口となり、認知症に対する理解を深めていただきながら、 非薬物療法を含めたご提案をさせて頂きたいと考えておりますので、お気軽にご相談ください。

H27年10月 厚生労働省の定める
 「かかりつけ医認知症対応力向上研修」修了
H28年09月 厚生労働省の定める
 「認知症サポート医養成研修」修了

 認知症について


認知症の方へ接する上で大事な事は、認知症に対する正しい理解です。

1.認知症は主に記憶に関する病気である
2.行動などの記憶は失っても、感情の記憶は喪失されず継承される
3.他の病気と違って完治させる事はできないが、治療や周辺の方々のサポートにて進行を遅くする事は出来る

 [ 悪化させる可能性のある接し方 ]


やり方を忘れてしまったり、失敗をした記憶を失い同じ失敗を繰り返す
↓↓↓
周囲の方が失敗を指摘したり、イライラする
↓↓↓
失敗した記憶が無い為に周囲が何故イライラしているのかが分からず困惑する(負の感情が蓄積する)
↓↓↓
行動や交流に対し消極的になり、認知症が更に進行する

 [ 改善ポイント ]


☆病気である事を理解し、失敗を責めない。

出来ることはやってもらい、出来ないことは一緒にやってあげる。 ※ 体を動かさないと筋力は低下するのと同じで、脳も日頃から活動させることが大事です。

☆尊厳をもって接してあげる。


認知症になりたい人はいないはずです。
どうか気持ちに寄り添い温かく接して下さい。


 医療機関連携


兵庫県内では、平成24年時点で認知症の人が約19万人、軽度認知症障害の人が約17万人と推計され、平成37年には認知症の人が 現在の約1.5倍以上の約30〜33万人になると見込まれます。
(兵庫県のホームページより)

認知症は特殊な病気ではなく、誰にでも起こりうる病気でありますので、兵庫県においては高齢化社会により増加が 見込まれる認知症の方々の診断と治療が行える様にと、認知症対応医療機関による連携体制が整備されました。

尼崎市におけるU群に属する専門医療機関は、兵庫県立尼崎総合医療センターや関西ろうさい病院などです。


   認知症疾患医療センター

認知症患者とその家族が住み慣れた地域で安心して生活ができるための支援の一つとして、 都道府県や政令指定都市が指定する病院に設置されたもので、認知症疾患に関する相談・診断 などを行う専門医療機関です。
兵庫県下では15病院に設置されており、尼崎近隣では「兵庫医科大学病院(西宮市)」に設置されています。

【 新着情報 】
今後認知症の鑑別診断等の増加が見込まれるとして、平成30年10月1日より、兵庫県立尼崎総合医療センターなど新たに5箇所(神戸市指定2箇所含む)の新規指定がありました。


【 専門医療相談 】
ソーシャルワーカー・看護師が電話・来院での相談に応じます。
※来院での相談の場合、事前予約が必要となっています。

【 鑑別診断 】
認知症かどうか、認知症であるならばどのような治療が可能か等詳しく検査します。
識別診断を受けるには、
 かかりつけ医からの紹介状 が必要となっています。



   かかりつけ医の役割

ご家庭でのご様子をうかがったり認知症の簡易テストを行い、詳細検査が 必要と判断した場合専門医療機関「認知症疾患医療センター」や「認知症 対応医療機関(U群)」に紹介し、識別診断を受けていただく事も出来ます。

認知症疾患医療センター等にてたてられた治療計画を 実践し、引き続き住み慣れた地域で暮らしていく支援をさせていただきます。




認知症は病気であり、早期発見し対応する事が大事です。


 新オレンジプラン


政府が進める認知症施策として、2015年厚生労働省は「新オレンジプラン」を発表しました。
新オレンジプランでは認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で、自分らしく暮らし続ける社会の実現を目指し 、「認知症高齢者等にやさしい地域づくり」を推進していくこととなりました。
その内容をわかりやすく書くと、次の7つになります。


 認知症カフェ


認知症カフェは、新オレンジプランの中で推奨されているものの一つで、認知症の方やその方を支えるご家族の方が、地域の人や 専門家と情報交換を行うことにより、介護者の負担軽減につながるものであるとされています。

誰もが気軽に参加できる「集いの場」を医療機関が中心になって開催することによって、認知症に対する正しい知識や 新しい情報を介護者の方や地域の方々に提供でき、有意義なものになると考え、当クリニックにおいても平成2810月より認知症カフェ 「のびのびカフェ」を毎月開催しています。

認知症カフェで世間話をしたり、困ったことを本音で話したり、歌をうたったり、体操をしたり、 というような活動をしながら、認知症の方やご家族の方の心理的な不安が軽減し、気持ちが少しでも明るくなれる「集いの場」を 目指し努力・工夫しています。