禁煙治療適用条件を満足される方は、保険治療が可能となっています。
保険適用の治療は、治療プログラムに基づく12週間の治療で、それを超えた場合は自己負担治療となります。
次の全てに該当して、医師がニコチン依存症の管理が必要であると認めた方
1.「ニコチン依存に係るスクリーニングテスト」にてニコチン依存症と診断された方
2.一日の喫煙本数x禁煙年数 が200以上の方 注1)
3.直ちに禁煙する事を希望し、「禁煙治療のための標準手順書」に則した禁煙治療について説明を受け、
当該治療を受ける事を文書により同意した方
注1)禁煙本数x禁煙年数>≧200 が適用になるのは年齢が35歳以上の方で、
2016年より35歳未満の方は
喫煙する事により血管収縮反応が高まり動脈硬化症の進行を促進し、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります。
また、たばこの煙には発がん性物質も含まれる為、肺がん・口腔咽頭がんなどのリスクも高まります。
吐き出された煙や副流煙にも有害物質は含まれる為、家族や周辺におられる方が受動喫煙により健康被害を受けます。
2016.08.31 国立がん研究センターは、受動喫煙による日本人の肺がんリスクを「ほぼ確実」より「 確実 」
に、日本人のがん予防法では「たばこは吸わない・他人のたばこの煙を
出来るだけ避ける」から「たばこは吸わない・ 他人のたばこの煙を避ける 」に修正し、
受動喫煙に対し警鐘を鳴らしています。
喫煙により体内に取り込まれたニコチンが脳内の受容体を刺激して、ドーパミンを放出します。
そのドーパミンによって気持ちがすっきりしたり、やる気が出てくる為に、喫煙習慣はなかなかやめれないのです。
自分の意思ではなかなかやめる事が出来ない事より、「ニコチン依存症」
という病気として2006年より保険治療可能となりました。
たばこに対する依存度を徐々に低減させる為の補助薬を使って、8週間〜12週間の治療を行います。
診察時には禁煙に伴う体調の変化や補助薬の適性についての問診と、専用測定器を使っての呼気濃度検査を行います。
現在保険で認められている補助薬は、飲み薬と貼り薬の2種類です。
患者様の生活習慣・健康状態を確認の上、適した補助薬にて対応致します。
飲み薬( 商品名:チャンピックス )
貼り薬( 商品名:ニコチネルTTS )
保険治療の場合、補助薬の費用を含め自己負担3割の方で
[ 窓口負担額 ]※参考概算額です
飲み薬による治療の場合 -->
( クリニック ) 6300円
( 調剤薬局 )13600円
貼り薬による治療の場合 -->
( クリニック ) 5200円 〜 6300円
( 調剤薬局 ) 7300円 〜 9100円
※補助薬の処方期間で負担額は変動します
以前保険適用による禁煙治療を行った方でも、その際の初回治療日より1年経過していれば、再度保険適用による禁煙治療を受けることができます。